2026年9月13日
祭礼が近いまち
まだ夏の暑さが残る江ノ島のまちを歩いていると、いつもとは少し違う空気を感じます。
道沿いには提灯が並び、祭礼を知らせる幟が立ち、龍口寺の周辺も少しずつ賑やかになっていました。
毎年9月11日と12日に行われる、龍口法難会。
祭りそのものを見るのも楽しいのですが、私は祭礼を迎える少し前のまちの雰囲気が好きです。
祭りが始まる、その少し前
祭礼の日だけ突然、まちがお祭りになるわけではありません。
数日前から提灯が取り付けられ、幟が立ち、境内では準備が進んでいきます。
普段なら何気なく通り過ぎる道も、提灯が並ぶだけで少し違って見えます。
まだ祭りは始まっていない。
でも、確実に何かが近づいている。そんな時間です。
写真を撮りながら歩いていると、祭りそのものより、こういう「祭りを待っているまち」に惹かれている自分に気付きます。

いつもの龍口寺とはまったく違う景色になっていました。
人が集まり、灯りがともり、境内には祭礼ならではの空気が流れています。

昼間に見ていた提灯も、夜になって灯りが入ると表情が変わります。
カメラを向けたくなる景色が、そこかしこにありました。
祭りの華やかな瞬間はもちろんですが、その向こうに見える古い建物や、路地、人々の姿も一緒に残しておきたくなります。


祭りは、まちの日常の続きにある。
こうして歩いてみると、祭礼は特別なイベントでありながら、まちの日常から切り離されたものではないのだと思います。いつもの道に提灯が並ぶ。いつものお寺に人が集まる。
いつものまちが、ほんの数日だけ違う表情を見せる。
そして祭りが終われば、またいつもの景色に戻っていきます。
だからこそ、その短い時間を写真に残しておきたくなるのかもしれません。
祭礼が近いまち。
まだ夏の気配が残る夜に、少しだけ特別になった江ノ島の風景を歩きました。
[撮影機材]
Camera: SIGMA fp
Lens: Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4





